不妊症に関連する疾患・症状

不妊症に大きく関わる疾患や症状について解説します。

排卵障害

排卵には卵巣は勿論ですが、脳-下垂体によるコントロールが大きく関わっています。
通常の月経周期は28日が正常ですが、月経開始から排卵までの低温期である卵胞期と排卵から月経までの高温期である黄体期に分かれ、それぞれが14日である周期が正常な排卵を伴う月経周期ということになります。
排卵が遅れればそれだけ低温期が長くなりますので黄体期と併せた月経周期は28日を超えることになります。例えば、35日〜40日周期の月経周期の方は、排卵まで21日かかったとすると低温期が21日、高温期が14日で合計35日になりますし、排卵まで30日かかれば40日を超える月経周期ということになります。
また、低温期が30日以上続く場合で30日目排卵までにこれ以降、卵胞を生み出すことはなく加齢に伴い卵子の質・数は低下していきます。

当院患者におけるAMH値分布

AMHは発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで卵巣機能が低下してくると値が下がってきます。
AMHを測定することで卵巣の予備能を知ることができ、不妊治療がいつぐらいまでできるのかの目安になります。

治療・月経周期・内服による値の変動はないため、いつでも検査できます。
当院では初診時の採血の検査項目に含まれています。

ホルモン検査

ホルモン検査

排卵に関与するホルモン値を採血して測定します。