精液検査のキホン その2

こんにちは、培養士のS原です。

今回は、精液検査についての続きになります。前回の記事「精液検査のキホンその1」では、培養士がカウントする検査方法を紹介しました。当院ではもう一つ検査方法があります。

そのために導入した新兵器がこちら!

なんだこれ?🤔と思われる方もいらっしゃると思いますが、「精子運動解析システム」というもので、その名の通り精子の運動性や形態を細かく解析してくれる機械なのです✨

専用のカセットに精液を少量入れて、この機械にセットすると数分後パパっと解析結果が出てきます。

濃度や運動率は手動のカウントでも出せるのですが、この機械はなんと運動の正常性や精子の形態まで解析してくれるのです!

真ん中のMotility Videoに出ている水色のギザギザしている線は、精子の動きをマーキングしているもので、これから精子の移動距離や速度、頭部がどれだけ振幅しているかなども解析して直進運動率などを算出してくれます。

さらに形態の解析として、精子の頭部の大きさや面積、尾部(しっぽ)の長さなどを解析して平均値を出して正常形態率を算出してくれます。

人の手でやると気の長い時間かかりそうな解析を、4分程度でポンッと出してくれるので機械ってすごいですね😅

そしてこの機械の良いところはとてもコンパクトなんです!精子運動解析システムというもの自体は昔からあるのですが、大きな顕微鏡にカメラをつけて、解析用のPCをつけて…と結構大掛かりな装置が多かったと思います。写真だと実際のサイズがわかりにくいのですが(何か比較対象を隣に置いて撮影すればよかった…)、この機械は手のひらサイズなんです✨

…と、この機械の宣伝みたいなことをしてしまいましたが(笑)、当院では手動カウントとこの機械の解析と2種類の精液検査方法があります。

検査だけの場合はほとんど機械で行いますが、人工授精や精子凍結などの場合は処理の関係で手動での検査になります。

この解析データを何かに活用できないかと今いろいろ模索しています😌

精子は約74日かけて作られます。精液検査の所見は変動することが多いので1回の検査であまり良い結果ではなかった場合は何度か検査することをおすすめします。

「精子力」については最近TVなどでも話題になってますね。今の時代、ネットで調べると色々な情報が出てきますが、ネットの情報は真偽入り乱れているのであまり鵜呑みにせず参考程度に、と考えてください😅

トップページにリンクしている「NPO法人男性不妊ドクターズ」のサイトに男性不妊について色々と書かれていますよ😀