ほとんど毎日のように、熱心に通院される患者さん。とくに異常もないので、 超音波検査や尿中ホルモン検査で排卵日を推定し、タイミングを教えてあげる ことをもう何カ月も続けているのだけど、なかなか妊娠しない。何か腹腔内に 子宮内膜症などの病変があるのだろうか？と悩み始めていた頃、外来の看護婦 さんが、その患者さんと世間話をしていて、その後、医師の所へおもむろに やってきた。 「先生、あの患者さん妊娠しませんよ」とのたもうではないか！ ううむ、おぬし何かつかんだな！ 「先生に言われた日しか、してないみたいですよ」 それじゃー無理。昔から言うではないか、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たると。